21世紀のサブカル中毒者

タイトルほどの内容はないと思いますが、音楽とか映画とかをつらつら書いていきますので、お時間ありましたら読んでみてください。

いとうせいこうさんの「想像ラジオ」が芥川賞ノミネートされて、改めてノーライフキングを思い出す。

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いとうせいこうさんは、作家だったりラッパーだったり

また、文化人?のような位置づけだったりと、

実際、肩書きがなんなのか良くわからない人です。

 

いとうせいこうさんは、一度真心のライブに出演した際に見たことがあり、

MC.SAKUと土岐麻子さんと一緒にラップをしていて、

それが盛り上がりもすごく、また、かっこ良かったですし、

僕の中で、5本の指に入るいいライブでした。

(是非、この時にライブをBru-rayで出してほしい!!)

 

そこから、東京ブロンクス聞いたり、MESS/AGE聞いたり

メガドライブのCMしてたなぁなんて思いだしたりと

ラッパーいとうせいこうを後追いで学びました。

 

そのいとうせいこうさんの仕事の中で、特に好きなのが

この「ノーライフキング」です。

これはたしか中学か高校の時に読んだ本で、

今となっては読んだきっかけも忘れてしまいました。

 

 

「ノーライフキング」の内容は、

発売されたRPGゲーム(まさにドラクエ)にはいろいろな噂があり、

最初は、その噂が子供たちのネットワークの中で閉じたものだったのに、

いつしか、大人も気付き社会現象になるが、子供たちの真実には触れられず

子供に翻弄されたり、子供たちも現実とゲームの区別がわからなくなったりしながら

ゲームの攻略を目指す話。

 

とにかく、この本が良かったのは、僕の子供時代の昭和が詰っていること。

 

僕が過ごした昭和の最後は、ゲームが生まれて、テレビもバラエティに富んで、

漫画やアニメも充実していた80年代後半なんです。

 

その頃は、インターネットのない時代にも、子供たちは、

独自のネットワークを持っていて、ゲームの裏技や怪奇現象(口裂け女など)を

友達から教えてもらってドキドキしたりしていました。

 

 

いまだに不思議なのは、ドラクエ3のアイテム増殖方や

ドラクエ4の見えない気球の情報を、どうやって友達は知ったのか。

もしかしたら、僕の知らないところで、雑誌に載ったりしたのかもしれないですが、

今となってはわからないです。

 

それ以外にも、ちょっと趣旨が変わりますが、ラピュタのエンディングで、

シータの故郷を訪ねるというものがあるという噂。

この話もずっと思っていて、ネットで同じような話を見た!って話題になった時、

子供の時のようなドキドキを感じました。

 

後半、思い出話がいっぱい出てしまいましたが、

このノーライフキングは、同じ世代の人で、ゲームや少年ジャンプあたりを

見ていた人なら、きっとあの頃の思い出が

よみがえってくるんじゃないかと思います。

 

ノーライフキング (河出文庫)

ノーライフキング (河出文庫)